注文住宅コストダウンの3つの方法|失敗しない家づくり
- S.J
- 失敗しない家づくり
1. コストダウンできるところはしよう
憧れのマイホーム、希望をとことん追求すると金額がどんどんと跳ね上がってしまいます。土地探しから家づくりに関わっていると万単位の金額表示に慣れてしまい、数万円が安く感じてしまう状態に陥ってしまう方もいらっしゃいます。そして数万円の積み重ねが大きな金額になってしまい、総額を見て驚いてしまうことも多いです。お金には限りがありますから、コストダウンできるところはして暮らしやすいお家を建てることが大切です。
2. コストダウンのポイント① 延床面積を小さくする
延床面積とは、床面積をすべて足した面積のことをいいます。お家が広ければ広いほど材料費や工事が増えるので金額は上がっていきます。そのため、必要以上に延床面積を大きくしないよう間取りを検討する必要があります。例えば、LDKの広さを考えてみましょう。一般的なLDKの広さは16~18帖ほどですが、20帖以上欲しいという方もいらっしゃいます。その広さは本当に必要かどうか、一度立ち止まって考えてみてください。確かに広いLDKは魅力的ですが、空調が効きにくかったり掃除する面積が広がったりする点も考慮して検討しましょう。16~18帖のLDKでも開放的で広々と見せる間取りにすることは可能です。
2-1.部屋数を減らす
延床面積を減らす方法として、まずは部屋数を考えてみましょう。分かりやすい例えで言うなら、和室は必要でしょうか?LDKの一角に畳コーナーを設けるだけで十分という方もいらっしゃいます。そうすると和室分の面積を減らすことが可能です。また、書斎を別で設けるのかちょっとしたスペースを利用した書斎コーナーで十分なのか等、面積を節約できるポイントがあるかもしれません。手元に打ち合わせ中の図面がある方は一度じっくり見てみてください。
2-2.廊下を減らす
廊下があればあるほど、延床面積は大きくなっていきます。例えば玄関とLDKをつなぐ空間を出来るだけ短くしたり、2Fの廊下をできるだけなくしたりと廊下が少なくなればなるほど移動が楽になり床面積も抑えることができます。
2-3.収納を作りすぎない
収納はあればあるほど便利ですが、その分床面積を取ってしまいます。必要以上に作りすぎないようにすることが大切です。例えば、今家の中にある物を建てた家のどこにどのくらい収納するのかを考えてみましょう。無駄のない収納スペースを作ることが重要です。
3. コストダウンのポイント② 水廻りを分散させない
3-1.水廻りはできるだけ一か所に
お風呂やキッチンには上下水の配管設備が必要です。配管が複雑になればなるほど、手間がかかるので工事費が大きくなってきます。つまり、お風呂やキッチンなどの水廻り設備は、できるだけ分散させずに近くにまとめた方が工事費を抑えることができます。日当たりを重視して2階にLDK、1階にお風呂を設置すると配管が複雑になるので工事費が多くかかってしまいます。
ちなみに、住設備に関してはメーカーのショールームで実際の商品を見ながらカスタマイズをしていきます。住設備には標準仕様に加えてオプションがあり、とても魅力的で便利に見え、次々にオプションを追加してしまうケースが多いです。そのあとの見積もりをみてびっくり…となるわけです。数々のオプションは生活を豊かにしてくれますが、実際の生活では使わなくなってしまったというお話もよく聞きます。本当に必要な部分にお金がかけられるよう、追加するオプションや仕様はしっかりと吟味しましょう。
3-2.2階にトイレは必要か、考える
上記と同じ理由で2階にトイレが必要かどうかを判断することも大切です。2階に排水を持ってくるのは費用がかかります。2階にトイレがあると朝の忙しい時間帯や夜中のトイレに便利なので、採用される方も多いです。採用するなら1階のトイレも真上に設置するなど配管が複雑になりすぎないよう設計してもらうようにしましょう。
4. コストダウンのポイント③ 施主支給
施主支給とは、商品をお施主様が自分で購入し現場に搬入することをいいます。例えばシーリングライトやトイレのペーパーホルダー、タオルリングなどです。ネット通販などで安く手に入り、デザインも豊富なのでお気に入りの商品がお得に見つかるでしょう。ただし、工期を確認した上で商品を建物屋さんに渡すようにしましょう。
また、エアコンや住宅設備等を施主支給されたい場合は事前に建物屋さんに可能かどうかを確認するようにしてください。搬入や設置中に破損したりした場合、責任の所在が分かりにくいためです。施主支給自体をお断りされている建物屋さんもあるかもしれませんので、どうしても施主支給したい商品がある場合や、出来るだけ施主支給してコストを抑えたい場合は契約前に施主支給が可能か、どこまで施主支給してもいいかと確認するようにしましょう。