旗竿地の魅力!メリットとデメリットも|失敗しない家づくり
- 坂幸樹
- 失敗しない家づくり
1. 旗竿地とは
細い路地のような道の奥に広い敷地が広がっていて、旗のような形をしている土地を「旗竿地」と呼びます。分譲地の中には、よりたくさんの土地を販売するために旗竿地を取り入れながら区画をしている場所があります。
2. 旗竿地のメリット
2-1.整形地より安い
旗竿地の最大のメリットは整形地より価格が安いことです。以下に述べますが、整形地より懸念点が多いことから価格を抑えて販売されることが多いです。駅前の価格が高いエリアでも旗竿地なら予算内に収まる可能性もあるかもしれません。
2-2.人の目が気にならない
旗竿地では建物が奥まったところに建つため、道から見えづらくなります。人や車からの目線を気にすることなく暮らせるのはメリットですね。
2-3.前道への距離がある
道からお家まである程度距離があるので、小さなお子様がお家の玄関まわりで遊んでいるときでも道路に飛び出しにくいため事故が起こるリスクを減らすことができます。排気ガスや車の騒音が届きにくかったり、路地部分の外構デザインを楽しめることも旗竿地のメリットです。
3. 旗竿地のデメリット
3-1.縦列駐車になる
旗竿地では路地部分に車を止めることになります。路地部分は2m~4mくらいであるケースが多いので、必然的に縦列駐車となってしまいます。所有している車が1台だけの場合はそこまで問題ではありませんが、2台以上車があり出かける時間帯が日によって違う場合などは車の入れ替えを日常的にしなければならなくなります。日常的に2台以上車を使うご家族の場合は入れ替えの頻度がどのくらいになる必要になるのかをシュミレーションしてみるといいでしょう。
3-2.日当たりと風通しに工夫が必要なケースも
お家が奥まった敷地内に建つことになるので、道路に面している土地に比べて日当たりと風通しが劣る恐れがあります。そのため、明るく風通しの良いお家になるよう、工夫する必要があります。例えばリビングを2階に持っていったり、中庭のあるお家にしたりすることでこのデメリットを解消することができます。
3-3.インフラ整備に費用がかかる
道路から離れているため、上下水やガス、電気配線などの引き込みに費用がかかる可能性があります。また、路地部分は狭く重機が通れないため、その分工事中の人件費がかさむ可能性もあります。土地自体の価格は安いですが、工事費含め総合的にどのくらいの費用になるかはきちんと見積もりをしてもらうようにしましょう。
4. まとめ
・旗竿地はプライバシーを守ることができ、車の騒音や事故の心配も少ない土地です。
・駐車問題や工事に際しての費用は事前にしっかりと確認するようにしましょう。