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【住宅ローンの重要ポイント】個人信用情報って?|資金計画・住宅ローン

author:
  • 中野翔太
category:
  • 資金計画・住宅ローン

こんにちは、匠工房です。

 

今回は、住宅ローンの事前審査で必ずチェックされる個人信用情報について2回にわたってお話しします。個人信用情報は非常に秘匿性の高い情報で、住宅ローンにおいても必ず確認されます。個人信用情報によって住宅ローンを借りられるかどうか決まるといっても過言ではありません。個人信用情報については事前審査を受ける前にしっかりと理解しておくようにしましょう。

1. 個人信用情報とは?

1-1.個人信用情報とは

個人信用情報とは、クレジットカードやローンの申込・返済状況、借入残高などの情報のことをいいます。この個人信用情報には、保険医療をはじめ、人種や思想、犯罪歴は含まれません。

 

個人信用情報は、クレジットカードを登録したり使用して買い物をしたりすると記録されていきます。また、自動車をローンを使って契約する際も記録されていきます。個人信用情報は、お金に関する履歴を記録していきますので金融機関は個人信用情報を確認し、お金の管理がしっかりとできている人かどうかを確認します。

 

クレジットカードの支払いをしょっちゅう延滞する人に、3,000万円の融資をするのはリスクが高すぎますよね。このように、個人信用情報において問題があることを業界用語で「個人信用情報に傷がある」と表現することがあります。個人信用情報に傷があることがわかった場合、住宅ローンにおいて希望の金額の融資が下りなかったり、住宅ローンそのものを断られたりします。

 

1-2.個人信用情報を取り扱う機関

個人信用情報を取り扱う期間は3つあります。

 

①CIC

割賦販売法および貸金業法に基づく指定信用情報機関として指定を受けた指定信用情報機関です。加盟している会員としては、各系統クレジットカード会社・保証会社・銀行・携帯電話会社・消費者金融会社などです。

 

②JICC(日本信用情報機構)

貸金業法に基づく指定信用情報機関として指定を受けた指定信用情報機関です。加盟している会員としては、クレジットカード会社や消費者金融会社、金融機関等です。

 

③KSC(全国銀行個人信用情報センター)

銀行や信用組合、農協組合等が加盟しています。

各信用情報機関は、お互いの情報を共有することができます。そうすることで審査対象の方が信用できるかどうかを判断することができます。

2. 個人信用情報に傷がつく例

2-1.クレジットカードの支払いの滞納・遅延

それでは、住宅ローンの審査に影響のある「個人信用情報に傷がある」とはどういうことなのでしょうか?例を挙げていきますので、心当たりがあるかどうかチェックしてみてください。

 

まずはクレジットカードの支払いを滞納したり、複数回支払いが遅れたりした場合です。クレジットカードでお買い物をし、後日請求された金額を支払った場合も延滞した場合もしっかりと記録されます。

 

また、クレジットカードを複数枚持っている方は、そのカードを使っていなくても住宅ローンの審査に落ちてしまう場合があります。なぜなら、クレジットカードにはそれぞれキャッシング機能がついています。例えば300万円のキャッシング枠のついたカードを5枚持っていた場合、その人はいつでも1,500万円をキャッシングできることになり、金融機関としては「そんなたくさんのキャッシング枠を持っている人は信用できない」と判断されてしまうからです。

 

逆に、クレジットカードを1枚も持っていない現金派の方も注意が必要です。クレジットカードを取得するための審査や、クレジットカードを使用しお金をきちんと払うことによって信用情報は刻まれていきます。これらの情報がない人は、金融機関から見れば「クレジットカードの審査に通れない人なのか?」と疑われてしまい、結果住宅ローンの審査に落ちてしまう場合もあるのです。

 

金融機関としても、多額の住宅ローンを融資する立場ですからかなり慎重です。クレジットカードを持っていない方は使わなくても1枚は持っておき、数回使用した記録を残しておきましょう。

2-2.奨学金の滞納

奨学金も借入の一種です。返済を滞納すると記録されてしまいますので注意が必要です。

2-3.金融機関への支払いの滞納・遅延

住宅ローンの審査を依頼した金融機関以外の金融機関でのキャッシングの滞納があれば、住宅ローンの審査通過は難しくなります。また、消費者金融を利用した実績がある場合は、お金を滞納せずに返済していたとしても住宅ローンを断られてしまう可能性があります。

 

2-4.自己破産

自己破産をしている場合、長くて10年間は住宅ローンを借りることはできません。

2-5.携帯電話の本体分割購入代金の未納や延滞

こちらはご存じのない方も多いのではないでしょうか?

携帯電話の本体分割購入は、クレジット契約の一種です。複数回滞納したり、未納である場合は記録を確認すれば分かってしまいます。ケースによっては住宅ローンが借りられない場合がありますので、注意が必要です。

3. まとめ

・個人信用情報は住宅ローンを借りる上で避けては通れないチェックポイント

 

・上記に挙げた内容に心当たりがあるかどうか、確認してみましょう。

 

個人信用情報に傷があれば、住宅ローンは組めないのでしょうか?

その点に関しては、次回お話しします。お楽しみに!

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