住宅ローンの流れを詳しく解説!|資金計画・住宅ローン
- 山田剣太郎
- 資金計画・住宅ローン
こんにちは、匠工房です。今回は住宅ローンの流れについてお話しします。住宅ローンを利用してお家を建てる場合、土地探しや建物屋さん探しと同時進行で住宅ローンの手続きも進めていかなければなりません。その都度必要な書類などもあります。家づくりを始める前に、全体の流れを把握しておくと慌てることなくスムーズに進めることができると思います。
全体の住宅ローンの流れとしては以下の通りです。
1.事前審査
2.本審査
3.金銭消費貸借契約
4.ローン実行
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
1. 事前審査
事前審査では、契約者に住宅ローンの返済能力があるかどうかを審査します。土地や建物の予算を決める資金計画も行ないます。
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事前審査はオンラインで行なうことのできる金融機関もあるものの、書面での審査がまだ多いです。審査用紙は、契約者直筆のものでなければなりません。代理記入が基本的に認められませんので注意が必要です。審査用紙には契約者の氏名や住所などの個人情報に加え、勤務先についても記入が必要です。また、連帯保証人など契約者の他にも審査が必要な方にも同様に記入をしてもらう必要があります。
事前審査に必要な書類は以下の通りです。
①本人確認書類:運転免許証やパスポートなど、本人であることを確認するための書類のコピーを提出します。基本的に顔写真があるものの提出を求められます。また、保険証の提出も必要です。本人確認に加えて、保険証では勤務先の確認や保険始期による入社日の確認もできるからです。
②収入確認書類:会社員の場合は直近の源泉徴収票の提出が必要です。万が一ない場合は再発行してもらいつつ、住民税決定通知書か課税証明書を一旦代わりに提出することもできます。個人事業主は直近3期分の確定申告書類一式の提出が求められます。ケースによってはその他にも書類の提出を求められる場合があるので従いましょう。役員は源泉徴収票に加えて会社の決算報告書が3期分必要です。
③物件確認書類:どこの土地にどういった建物を建てるのかが確認できる書類(土地資料や間取り図面)といくらかかるのかを記した資金計画表を提出します。資金計画表に基づいて融資希望金額を審査にかけます。
④印鑑:審査用紙には捺印が必要です。認印でよく、実印は事前審査の段階では必要ありません。しかし、シャチハタは不可ですので間違いのないようにしましょう。
2. 本審査
事前審査よりも詳細な審査が行なわれます。本審査用の書類への記入に加え、団体信用生命保険加入のための審査用紙の記入も必要です。
本審査に必要な書類は以下の通りです。
①住民票:家族全員分の住民票の発行が必要です。ただし本籍地やマイナンバーの記載がないものが必要なので間違えないよう注意しましょう。
②所得証明書:源泉徴収票は勤務先が収入を証明する書類です。本審査では行政が収入を証明するための書類を提出します。
③物件確認書類:本審査の段階で土地の契約書と建物の請負契約書の提出が必要になります。したがって、土地が決まって引渡しを受けるまでに(土地代金も住宅ローンから支払う場合は)建物屋さんの決定・プランの決定・請負契約の締結が必要です。バタバタと大変ですがしっかりと決めていきましょう。他にも土地の登記事項証明書や測量図、建築確認済証などが必要ですが、基本的には建物屋さんが間に入ってくれ書類も揃えて提出してくれることがほとんどです。
④実印と印鑑証明書:本審査からは実印が必要です。それに伴い印鑑証明書の提出も必要なので、実印をお持ちでない方は、本審査までに実印を作っておきましょう。
⑤銀行印:住宅ローンに使用する通帳の銀行印を用意しましょう。新しく口座を作る場合は銀行印にする予定の印鑑を用意しましょう。
3. 金銭消費貸借契約
住宅ローンの契約を金銭消費貸借契約といいます。契約書の読み合わせを行ない、契約書と団体信用生命保険の申込書にサインをします。
金銭消費貸借契約に必要な書類は以下の通りです。
①住民票
②実印・印鑑証明書
③銀行印
④収入印紙:金銭消費貸借契約も土地契約や請負契約と同じく、収入印紙の貼付が必要です。
4. ローン実行
住宅ローンによって借り入れたお金が契約者の口座に振り込まれることをローン実行といいます。口座に振り込まれたあと、土地の代金や請負契約の着工金などに割り振られていきます。そして代金が支払われるこの日に土地(あるいは建物)の名義が契約者の名前に変更されます(所有権移転)。
ローン実行は銀行と法務局が稼働している平日に行なう必要があります。平日に仕事をしている方は、予め休みを取っていただくことになるので、注意が必要です。
5. まとめ
・住宅ローンでは都度必要な書類が異なります。金融機関によっても異なりますので、事前にしっかりと確認するようにしましょう!