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家づくりの必要な費用ってなに?|マイホームの基礎知識

author:
  • 漆原鉄之助
category:
  • マイホーム基礎知識
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こんにちは、匠工房です。今回は家づくりに必要な費用についてのお話です。建物を建てるのにどのような費用がかかってくるのか、詳しくご説明していきます。

1. マイホーム購入に必要な費用

1-1.土地+建物=総額

マイホームを手に入れるためには、土地と建物が必要です。そして(土地を購入する場合は)土地、建物のそれぞれに費用がかかってきます。土地にかかる費用と建物にかかる費用すべて合わせた金額は「総額」ということになります。

 

また、土地には諸経費がかかり、建物にも諸経費がかかってきます。土地の売買代金以外にもお金がかかってくるので、土地の予算が2000万円だとしても土地代金2000万円の土地を購入するのは難しいということになります。同じように、建物にも諸経費がかかってきますので、建物の本体代金だけ見ていると、予算を大幅にオーバーする可能性が高いのです。

 

こちらの記事もどうぞ:土地と建物の予算について|資金計画・住宅ローン

 

 

1-2.建物費用の内訳

 

建物の費用はどのような内訳になっているでしょうか?

建物にも建物代金以外に諸経費がかかるとお伝えしましたが、この建物代金そのものも、実は本体価格と付帯工事が合わさったものです。【建物の本体代金+付帯工事費+諸経費】が、建物にかかる必要な額すべてとなります。それでは、付帯工事とは何かを詳しく見ていきましょう。

2. 付帯工事費について

2-1.付帯工事とは

付帯工事とは、建物を建てるにあたって付随してくる工事のことをいいます。建物そのものを建てる工事費は建物本体価格に含まれ、それ以外の工事費が付帯工事費となります。例えば、家だけ建てたとしてもガスや電気などがお家と接続されていなかったら暮らすことができませんよね。付帯工事費とは、こういったライフラインをお家と接続するためなどに必要な工事にかかるお金のことをさしています。

 

 

2-2.付帯工事の内容

それでは付帯工事費が具体的にどのように使われるのかを見ていきます。

 

①ライフライン

まずはライフラインです。電気や給排水、ガスを道路から敷地内に引き込み、お家に接続する工事です。分かりやすい例として給排水で説明します。上水道や下水道は、敷地前の道路を本管が走っています。その本管から敷地内に引き込むことを水道引き込み工事といいます。ほとんどの土地はすでに引き込み工事がされていることが多いです。そして、敷地に引き込まれた給排水管をお家まで伸ばし、接続する工事を屋外給排水工事といいます。この屋外給排水工事は、道路から建物がどのくらい離れているかによって金額が変わってきます。例えば、旗竿地に建物を建てるとすると道路から竿の部分にずっと配管を伸ばさなければなりません。道路との距離が遠ければ遠いほど工事が大変になりますので工事費もたくさんかかってしまうのです。

 

同様に、屋外電気配線工事も道路にある電柱からお家までの距離が遠ければ遠いほど、電線の長さが必要ですし、場合によっては途中で支柱が必要になるかもしれません。その分お金がかかってしまいます。ガスの場合もガス管を接続しなければならないので同様です。

 

②宅地造成工事

建物を建てる予定の敷地が道路から見て高くなっている場合や凸凹な場合は、お家が建てられるように平坦にしたり車の出入りができるように土を削ったりすることを宅地造成工事といいます。当初から道路との高さに差がなかったりキレイな宅地であった場合は必要のない工事です。土地を検討する際には、お家を建てられるように土地を整えなければならず、それにもお金が必要なことも念頭に置きながら検討するようにしましょう。

 

 

③地盤改良工事

土地に建物を建てる前には、必ず地盤調査を行なわなければなりません。その土地が建物を建てても大丈夫な丈夫な土地なのかを調べる調査です。その調査の結果次第では、土地を改良し建物の重さに耐えられる固い地盤にしなければ、建物を建てることができなくなってしまいます。その工事が地盤改良工事です。大きな杭を建物の形や位置に合わせて地盤に打ち込み、その上に建物を建てても安定するようにします。地盤改良工事は、地盤調査の結果によって金額が左右されます。地盤改良工事が必要のない場合もあれば、少しの改良で済む場合、しっかりと工事をしなければならない場合もあります。調査をしてみなければ分からない不明瞭な部分であるといえます。元々住宅が建っていて、再建築する場合などは改良が必要なかったり軽度であることが多いです。一方、元々田んぼや畑だったところを造成して分譲地にした場所だと、地盤が柔らかく改良が必要であるケースが見受けられます。そういった点も注意しながら土地選びをする必要があります。

 

 

④解体費用

建て替えをする場合は、既存のお家を取り壊す必要がありますよね。そのための費用が解体費用です。もちろん更地の場合は必要ありません。

 

付帯工事の主な内容は以上です。付帯工事は、建物屋さんによっては建物本体代金に含まれて提示されることもあります。土地やどんな建物を建てるかによって金額や項目も異なりますので、今回ご紹介したのは一部です。検討している建物屋さんの見積りをよく見て、しっかりと説明を受けるようにしましょう。

3. まとめ

・建物費用は【建物の本体代金+付帯工事費+諸経費】から成り立つ。

・付帯工事は建物屋さんによって取り扱いが異なるので、注意が必要。

・土地によって付帯工事内容が変わるため、土地選びも重要です。

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