前章で挙げたような後悔ポイントは、実は計画段階での工夫によってその多くを回避できます。ここでは、快適なサンルームを実現するための重要な設計ポイントを5つご紹介します。ハウスメーカーとの打ち合わせ前に、ぜひご確認ください。
ポイント1:【断熱・遮熱】快適な室温を保つガラスと屋根の選び方
「夏は暑く、冬は寒い」という最大の問題を解決するには、建材選びが最も重要です。
⚫︎ガラスの選択
通常の1枚ガラスではなく、断熱性の高い「Low-E複層ガラス」を選びましょう。特殊な金属膜が夏の強い日差しを反射し、冬は室内の暖かい空気を逃がしにくくします。
⚫︎屋根材の選択
屋根は最も日差しを受ける部分です。熱を通しにくい断熱材入りの屋根材を選ぶことが重要です。
⚫︎日よけ対策
内側にロールスクリーンやブラインド、外側にオーニング(可動式の日よけ)などを設置すると、季節や時間帯に応じて日差しをコントロールでき、さらに快適性がアップします。
ポイント2:【換気】湿気と熱気を逃がす効果的な方法
洗濯物を干した際の湿気や、夏場にこもる熱気を効率的に排出するためには、換気計画が欠かせません。
⚫︎窓の配置
風の通り道ができるように、対角線上に窓を配置するのが効果的です。
⚫︎天窓(トップライト)の設置
暖かい空気は上に昇る性質があるため、屋根に開閉式の天窓を設けると、効率良く熱気を外に逃がせます。
⚫︎換気扇の設置
自然換気だけでは不十分な場合も。強制的に空気を入れ替える換気扇の設置も検討しましょう。
ポイント3:【場所・間取り】家事ラク&快適リビングを実現する配置
「どこに」「何と繋げるか」で、サンルームの使い勝手は大きく変わります。
⚫︎洗濯目的なら
洗濯機のある洗面脱衣室と直接行き来できる動線にすると、家事負担が劇的に減ります。ファミリークローゼットを隣接させるのも良いでしょう。
⚫︎セカンドリビング目的なら
リビングやダイニングに隣接させると、空間に広がりが生まれ、気軽に行き来できます。
⚫︎日当たり
一般的に南向きが好まれますが、夏場の暑さを考慮すると、午前中の光が入る東向きも選択肢の一つです。ライフスタイルに合わせて方角を検討しましょう。
ポイント4:【プライバシー・防犯】視線と安全を守る工夫
安心して過ごせる空間にするためには、プライバシーと防犯への配慮が必要です。
⚫︎ガラスの種類
全面を透明ガラスにするのではなく、必要に応じて「すりガラス」や「型板ガラス」を使い分けることで、外からの視線を遮ることができます。
⚫︎カーテン・ブラインド
道路や隣家に面した部分には、調光できるブラインドや、夜間も透けにくいカーテンを設置しましょう。
⚫︎防犯対策
防犯ガラス(合わせガラス)を採用したり、窓に補助錠を取り付けたりすることで、セキュリティを高めることができます。
ポイント5:【素材】メンテナンスしやすい床材・壁材
日々の掃除の手間を少しでも減らすために、内装の素材選びも重要です。
⚫︎床材
水拭きしやすく、汚れがつきにくいタイルやクッションフロアがおすすめです。裸足で過ごすことが多いなら、ウッドデッキ調の樹脂製タイルなども良いでしょう。
⚫︎壁材
結露が発生しやすいことを考慮し、湿気に強く、カビが生えにくい内装パネルや調湿機能のある壁材を選ぶと安心です。